Story 地域の人々の物語

02

おふたりと
一緒に泣いた日

2018年 中途入社

石田 あやめ ISHIDA AYAME

地域の人々の一生に寄り添う結婚式場を目指す、C・B・H。
一生に寄り添う場所になるためには、“また会いたい人がいる場所”になることが必要だと考えました。
そのために、実際に結婚式に携わるプランナー達もそれぞれの工夫を続けています。
「プランナーがおふたりと深い関係を築くことができ、“また会いたい”と思ってもらうことができれば、
自然と結婚式場はおふたりにとっての“帰る場所”になっていくと思うんです」
そう語るウエディング プランナー石田にも、ターニングポイントとなった結婚式があったと言います。

「話したくない」カップルなんて
きっといない。

チェルシーコートで日々接客を続ける石田のもとに、一組のカップルが訪れました。“ゲストへのもてなしをしっかりしたい”と、自分たちの気持ち以上に、招待するゲストの気持ちを第一に考える優しいふたりだったそうです。ただ一方、優しく心配性なふたりは人見知りで、はじめは石田に対して結婚式への思いやこだわりを話してくれませんでした。「打ち合わせの中で、おふたりの本心を聞き出せているのかわからなくて、正直不安になることもありました。けど、こう思ったんです。結婚式をしたくて式場に来ているおふたりが、どんな結婚式にしたいか、どんな思いを持っているか、話したくないわけがないって。話せないのは、私がまだおふたりと距離があるからだと考えて、とにかく少しずつ距離を縮めようと努力しました」。ふたりの本心を知るには、まず自分の本心を伝えよう。そう考えた石田は、今はふたりの気持ちを聞き出せているのかわからないこと、それを申し訳なく思っていること、たくさん悩んでいるけどふたりのしたいことが叶う結婚式を創りたいと本当に思っていることを伝えました。それから少しずつ、ふたりも心を開いてくれるようになったといいます。おもてなしを重視する理由、自分たち以上にゲストのことを第一に考える理由。それらを理解できてはじめて、石田は“ふたりらしい”結婚式を提案することができました。

プランナーとふたりが
同じ気持ちになった瞬間の涙。

どんなゲストが参列するだろう、どんな料理が良いだろう、どんな演出がふたりの気持ちを届けられるだろう…。たくさん悩みながら石田は提案を重ね、結婚式当日を迎えました。心配性のふたりと、入念に準備をしてきたこともあり、結婚式は結びの時間まで滞りなく進みました。ふたりと石田が一緒に創り上げた結婚式は、ゲストの笑い声があふれる素敵な時間でした。結婚式は進んでいき、最後の挨拶の時間。石田にとって忘れることのできない瞬間が訪れたそうです。「口上になったときにふと、“ああ、このおふたりと一緒に準備を重ねてきた日々も終わるんだなぁ”と思って。急に、涙が止まらなくなって。号泣してしまったんです。そんな私の顔を見た瞬間に、おふたりも泣きだして…。同じ想いでいてくださっていることがわかったあの瞬間は、私の宝物です」。ふたりとプランナーが一緒に涙を流す。それは、三人が同じ気持ちになった瞬間でした。

また会いましょうという、約束。

結婚式から、数ヶ月後。ふたりは、結婚式を挙げた場所に帰ってきました。千葉県外在住で、会場までは距離もあり時間もかかりましたが、「ぜひまた石田さんに会いたくて…」と、ランチに来店してくれたのだそう。石田が目指した“また会いたいプランナー”という目標に、一歩近づくことのできた嬉しい出来事でした。せっかく遠方から来てくれるのだから、と石田は結婚式当日を思い出せるよう当日の写真を用意し、メッセージを添えてふたりを迎えました。初めて会場を訪れた日のこと、一緒に準備を重ねた日々のこと、結婚式当日のこと…。じっくりと振り返ることができる、あたたかい時間になりました。「お食事後に、“今度はプライベートで食事にいきましょう”と約束したんです。結婚式をきっかけに、こんな風につながっていくことができるんだ、とこの時に心から実感できました」。“一生に寄り添う結婚式場”という目指す未来は、こんな出会いが積み重なった先に、きっとあるのだと思います。

“記念日だけ”ではなく
“毎日”帰ってくることのできるような場所へ。

一歩ずつ、“また会いたいプランナー”に近づいていく石田。
真正面から向き合う接客を通じて、結婚式の後もつながり続ける関係性を築いたことで、
未来のために自身が何をすべきか見えてきたようです。
「私たちが目指すのは、“人生に寄り添うことのできる結婚式場”。
それはずっと変わりません。だからプランナーがするべきことは、
また帰ってきたいと思ってもらえるような結婚式を創ること。
このプランナーさんにまた会いたい、と思ってもらえるような関係性を築くこと。
ひとりでも多くの人の人生を豊かにできるような接客を続けていきたいです」
いつか、“記念日”だけではなく、“毎日”帰ってくることのできるような結婚式場へ。
人生に寄り添える企業になるため、C・B・Hの挑戦はこれからも続いていきます。